心を ほどいて  ~コーディネーター麻里絵

実家にいる間は 何となく 落ち着かなくて。

祐一君に 連絡しなかったけど。

祐一君からも 連絡はなかったし。

私は 何も 疑わなかったし 不安でも なかった。


『明日 帰るね。時間がわかったら 連絡します』

帰る前日の夜 ラインをしたけれど。

なかなか既読にならなくて。


遅くまで バイトに入っているのかなって。

そのまま 私は 寝てしまった。


翌朝 既読になったラインに 返信はなく。

私は 新幹線の到着時間を ラインした。

そのまま 既読にならないライン。

昼間から バイトに入っているかと思い。


東京駅に着いた時 電話してみたけど。

祐一君は 電話にでなかった。


私は 祐一君が バイトをしていると思い

真っ直ぐ アパートに帰った。

その夜 バイトが終わる時間になっても

祐一君からは 連絡がなくて。

もう一度 電話したけれど 繋がらなかった。


まだ 私は 心配すらしていなかった。

祐一君との関係を 信じ切っていたし。


翌日 私は バイトが休みだから。

祐一君から 連絡がくると信じていた。






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