サヨナラなんて言わない。
星空の下で
日がとても短くなったと最近感じる。

季節は冬に移り変わろうとして、木々が葉を落としていた。

私は、その頃ほとんどベッドから動けなった。

薬の強い副作用で高熱出すことも多く、髪も抜け落ちてしまって帽子をかぶることが必須となっていた。

頭痛も吐き気もめまいも症状は軽くなるどころか日々強くなる。

起きている時間が苦痛になる、そんな毎日を送るようになっていた。

ぼーっと天井を見つめているとコンコンと病室のドアが叩かれる。

「はい、どうぞ。」

返事をするとそこには晴とみのりがいた。
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