紡ぐべき糸

25


「俺の 言った通りでしょう。」

得意気に 微笑む聡に、
 
「何が?」

と啓子は聞き返す。
 
「ケイ 俺に メロメロでしょう。」

と甘く囁く。

恥ずかしそうに 頬を染める啓子は 
 

「意地悪。聡だって そうでしょう。」

と口を尖らせる。
 

「俺達、変態かな。」

と悪戯っぽく笑う聡。
 

「うん。そうかも。私 聡に 変態にされたんだよ。」


責めるように 聡を見る啓子。
 

「ケイは可愛いから 変態でもいいよ。」

と聡は 優しく言う。
 

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