もう僕は彼女に愛される前に戻れない。《短編》
葬式は身内だけでとり行われた。


僕は葬式に来ないかと一応声をかけられたんだ。


でも行かなかった。


行ったところでって思った。


だってその時はまだ彼女の死を望んでいたから。


そう僕は始め彼女の死を望んでいたんだ。


当然のことだった。
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