虹色アゲハ
「無理だよ。
かなり大きな組織って言ったろ?
警察内部にも仲間がいるし。
上手く処理されるだよ」

「じゃあ海外に逃亡すればっ…
そこで透析を受ければバレないんじゃないっ?」

「うん、さっき当てはあるって言っただろ?
もうその手配はしてるんだ。
ただ…
無事に出国出来ればの話だけど」

状況の厳しさを訴えるように、深刻な目で見つめる仁希。


「…でも、他に手段はないんでしょ?
だったらやるしかないじゃない。
それに、たとえ捕まっても…
今度は私が守ってあげる」

「どうやって?」
鼻で笑われたものの。


「私も組織に入るわ。
一緒に逃げた分倍返しで働けば、命のは見逃してもらえるんじゃない?」

「…うん、望ならそう言うと思ったよ。
たがら余計!
組織の事を話せなかったんだっ」

「だったらなんで今さら言うの!?
ほんとは放棄なんかしてないからじゃないっ?
一緒に逃げたいからじゃないっ!?」

「……ごめん。
そうなんだろな、きっと」
仁希は泣きそうな顔で笑った。


「だったら…
どこまでも付いてってあげるし、どこまでも堕ちてあげるわよ」
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