虹色アゲハ
「そんな…
倫太郎には迷惑かけたくなかったのに、ほんとにごめんなさいっ」
「っざけんなよ。
俺なんつった?
いつでも助けてやるっつったよな?
なに遠慮してんだよ」
その瞬間、望はぶわりと涙が溢れ出す。
何もかも奪われた先に、残ったものは…
「倫太郎っ」
一番大切な存在で。
思わずその胸にしがみつくと…
堪らず倫太郎も、ぎゅっとぎゅっと抱き返した。
さすがに今回は、心配で拒否出来ないのかと思いながらも…
その温もりに、望は胸が詰まっていく。
「バカでしょ?私…
せっかく倫太郎が、幸せになれって後押ししてくれたのにっ…
鷹巨を裏切って、あの男を選んでしまったの。
自業自得よねっ、挙句このザマよ。
詐欺データも通帳も、全部奪われて。
約束通り、今までの人生も捨てなきゃならなくて…
もういっそ、命も捨ててしまいたいっ」
しゃくりあげながらそう話す望に、倫太郎は胸を抉られる。
「そんな事言うなよっ…
大丈夫だから!
これからは俺が面倒みるからっ」
「なにそれ…
同情してんのっ?
バディだからって、そこまでする必要ある!?」
倫太郎には迷惑かけたくなかったのに、ほんとにごめんなさいっ」
「っざけんなよ。
俺なんつった?
いつでも助けてやるっつったよな?
なに遠慮してんだよ」
その瞬間、望はぶわりと涙が溢れ出す。
何もかも奪われた先に、残ったものは…
「倫太郎っ」
一番大切な存在で。
思わずその胸にしがみつくと…
堪らず倫太郎も、ぎゅっとぎゅっと抱き返した。
さすがに今回は、心配で拒否出来ないのかと思いながらも…
その温もりに、望は胸が詰まっていく。
「バカでしょ?私…
せっかく倫太郎が、幸せになれって後押ししてくれたのにっ…
鷹巨を裏切って、あの男を選んでしまったの。
自業自得よねっ、挙句このザマよ。
詐欺データも通帳も、全部奪われて。
約束通り、今までの人生も捨てなきゃならなくて…
もういっそ、命も捨ててしまいたいっ」
しゃくりあげながらそう話す望に、倫太郎は胸を抉られる。
「そんな事言うなよっ…
大丈夫だから!
これからは俺が面倒みるからっ」
「なにそれ…
同情してんのっ?
バディだからって、そこまでする必要ある!?」