アテナ・イェーガー〜デート、のちにキス〜
「彼女は何か勘違いをしているのか?」

アテナがそう言い、ロネは「う、うん。まあそうだね」と言う。否定をしなければならないのだが、なぜか誤解されていることが嬉しかったりもした。この気持ちが何なのか、ロネは自分に問いかける。

しばらく二人で話していると、「お待たせしました〜!!」とナタリーがオムライスとパンケーキを運んできた。

「ごゆっくりどうぞ〜!!」

「ありがとう」

お腹が空いていたロネは、オムライスにすぐ口をつける。とろりとした卵がおいしい。

「アテナ、食べないの?」

ロネはアテナを見つめる。アテナは目の前に置かれたフルーツたっぷりのパンケーキをボウッと見つめていた。ロネが声をかけると、「食べる!」と慌ててフォークを刺す。

アテナはパンケーキを口に入れた刹那、「おいしい」と呟く。そしてまたパンケーキを口に入れていくのだが、ロネはあることに気付いた。

「アテナ?大丈夫?」

アテナはパンケーキを食べながら泣いていた。ロネは立ち上がり、アテナの隣に座る。
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