虹色のキミへ,最愛のエールを。


でも,もしお父さんが死んでいたとしたら…私のせいなの?

もしも私がいなかったら…私の誕生日のお祝いに出かけなかった。

もしも私がきちんと前を向いていたら…お父さんは私なんかを見なかった。

もしも私がシートベルトを外したりしなければ…お父さんは助かって…生きていた。

罪悪感が一気にこみ上げてくる。

「っっ…うぅ,お父さん…!!」

こんな親不孝な娘のこと,お父さんは絶対憎んでいるはず。
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