虹色のキミへ,最愛のエールを。


「お母さん,お願いっ!」

「っっ…」

それまで黙っていたお医者さんが急に口を開いた。

「今すぐ決めなくても大丈夫ですので,家でじっくり話し合ってください。」

「すみません。急に怒鳴ってしまって。」

お母さんが恥ずかしそうに頭を下げた。

「いえいえ,…それでは桜さんの病気について詳しくお話しします。」

「はい。よろしくお願いします。」
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