契約結婚!一発逆転マニュアル♡
怒ってないからと言ったじゃないか。

もう大丈夫だと言ったじゃないか。

なのに今のこの状況はどういうことなのだろう。

「ごめんなさいって……言ってるじゃないですかぁ……」

何度も何度も依舞稀は遥翔に『ごめんなさい』『許してください』と訴えているのだが、遥翔は許す気配がない。

綺麗な顔に笑みを浮かべ、『お仕置き』と称して依舞稀をベッドでひたすらに啼かせる。

あまりの攻め立てに、依舞稀の声も次第にかすれてきているのだが、そんなことは一切関係ないようだ。

「ひあっ!」

苦しいほどの突き上げと快感に、依舞稀はもうなす術がない。

「ああっ!もっ……やぁ……」

依舞稀の懇願は、余計に遥翔を昂らせるだけだった。

「も……お願い……」

遥翔の背中にしっかりとしがみつきながらそう声を漏らすと、遥翔は荒い息遣いのまま依舞稀の耳元で囁く。

「何のお願いだ?もっと奥まで来いって?」

そう言ってより一層強く打ち付ければ、依舞稀は肢体を震わせながら達する。

「また一人でイッたな?一人で勝手な事はしないって約束したのにな」

依舞稀の震える細い腰を、艶めかしい手つきで撫でながら、遥翔は意地悪くそう言った。

「そんなの……。遥翔さんのせいっ……んあっ!」

ここまで徹底的に体の奥を刺激されてしまったら、もう自分の意志なんて関係ない。

まるで自分の身体ではないほどに遥翔で感じ乱れてしまうのだ。

「俺のせいじゃない。感じやすいのもイキやすいのも、全て依舞稀の身体のせいだ」

イッたばかりだというのに再び律動が始まり、再び依舞稀を責め立てる。

この日遥翔は依舞稀が意識を飛ばすまで、お仕置きを止めることはなかった。
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