☆と。
毎日彼への気持ちが止まらない。

いくら願ったって叶いっこない、そんな不毛な恋に嵌ってしまったのだ。


ユウくんにハマって2年ほど経った。


私は医師として働き始めた。

医師としての生活は想像以上に忙しく体力を消耗する。
毎日家に帰ると、誰もいない広い家のリビングにドカドカと置かれた大きなソファにグダッと倒れかかるのが日課。

大変だからこそユウ君の存在は大きくて、彼をテレビで見たりラジオで声を聴くだけでその日にあった嫌なことを全部忘れる。

ああー
ほんとに癒し。
ユウくん、見るたびにカッコよくなるんだね。
大好きだよ。



いい年してまだアイドルにハマってて、本気で好きになってるなんて本当に恥ずかしいし気持ち悪い、わかってる。

だけどこの癒しがなかったら私は医師としての大変な生活を乗り越えられていなかっただろう。
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