俺様専務に目をつけられました。
おじいちゃんに連れられやって来たのは立派なお庭のある料亭。
なんか嫌な予感がした。
出かける用意をしていた私に、上品な店だから落ち着いた服装にするようにとしきりに言っていたのだ。

部屋に通されるとなぜか四人分の席が用意されている。

「おじいちゃん、何か私に黙ってることあるよね?」

「ん?」

おじいちゃん、顔引きつってるよ・・・。

「実はな、いっちゃんも来るんよ。」

えっ!!会長が来んの!!

いや待て、ここで驚いてはいかん、もう一席ある。

「えーっと、いっちゃんが来るのは分かった。じゃあもう一人は?」

「えーっと・・・。」

もの凄ーく歯切れの悪いおじいちゃん。何を黙って私を連れて来たのか問い詰めようとしたその時、襖の向こうから声をかけられた。

「お連れ様がいらっしゃいました。」

そして開けられた襖の向こうに立っていたのは、いっちゃんと専務。
なぜ専務がここにいるのか理解できないまま始まった会食、暫くの間はおじいちゃん二人の昔話や専務や私の小さい頃の話に花が咲いた。
いや、花が咲き盛り上がっていたのは茂ちゃん&いっちゃんだけ。
専務はと言うと相槌を打ちながらニコニコと営業スマイルをしながら二人の話を聞いていた。
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