諦めて結婚いたしましょう~一途な御曹司の抑えられない独占欲~
「もう。私たちいつかは結婚するんですよ? 未来の妻に、たまには優しい言葉を掛けてくれてもいいんじゃないですか?」

「結婚と、お前を好きになるかは別問題だろ」

 まさかの発言に、私は驚異の目を見張った。

「なんてこと言うんですか! 仮面夫婦なんて嫌ですよ!」

「そういうことは、もう少し女性らしくなってから言え」

「……どこを見て言ってます?」

 私は唇を尖らせながら、なんとなく自分の胸もとを隠すように抱き締める。

 昔から肉がつきにくいのが悩みなのに。

「……理人さん。いったい私のどこがそんなに気に入らないんですか?」

「全部」

「即答しなくても」

 そりゃ、私は特別可愛いわけでも、スタイルがいいわけではない。これといって人様に自慢できるような特技もなかった。

 しかし、ひとつだけ誇れるものがある。
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