へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目
3分ほど続いた沈黙。
ペットボトルを机に置いた珀斗くんが、面倒くさそうに口をあけた。
「お前さ、知ってんの? 俺が暴走族の総長やってるって」
「……クラスの子から聞いた」
「明梨のことは?」
「……暴走族の姫だって」
「そっか。知ってんのか」
え?
それで、話は終わり?
また無言で居づらい空気が、流れているんですけど。
俺はメロンソーダを口に流しいれる。
――なんか話せ、このへたれアイドル!
シュワシュワが、喉に怒りをぶつけてくる。
炭酸に促されるように、俺は重い口を開いた。