へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目






☆雅side☆


これ……戻ってきちゃったなぁ……


学校の後。

アミュレットのメンバーとダンスレッスンを受け、俺はアパートに帰ってきた。

カーペットの上に寝転がりながら、ピンク色のストップウォッチを見つめずにはいられない。


朝、いきなり明梨ちゃんが俺の前に来た。


『私でも……いい? 学園祭ライブの……司会……』


苦しそうな表情で、必死に言葉を紡いでいた明梨ちゃん。

俺たちの司会をしたいって言ってくれた。

飛び跳ねたいほど嬉しいかった。

それなのに……


俺がささやいた言葉は、喜びの感情なんかじゃなくて。

すでに決まってしまった現実のみ。
< 177 / 356 >

この作品をシェア

pagetop