へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目
涙腺が緩むのを痛みで止めたくて、太ももを強く殴っていると
「桃瀬さん」
突然私の手首が、暖かいもので包まれた。
拳の力を抜き、顔をあげる。
私を慰めるかのように穏やかに微笑む雅君は、私の手首を思いきり引っ張った。
「俺について来て」
雅くんに掴まれている、私の手首。
脈がドクンドクンと、飛び跳ねているのがわかる。
ドキドキしていること、雅くんにバレちゃいそうで困るよ。
熱を帯びている顔を見られたくない私。
うつむいたまま、雅くんの後ろを歩く。