アテナ・イェーガー〜ダンス、のちにキス〜
森の中のダンスパーティー
「アテナ、そろそろ休憩する?」

「いや、もう少しこうしていたい」

ロネとアテナは森の中でダンスの練習をしていた。ロネがアテナの腰に手を回し、ステップを数えながらゆっくり踊る。

ロネは、アテナの細い腰にずっと触れているため胸が高鳴って止まなかった。鼓動がアテナに聞こえてしまいそうで不安になる。

「昨日はドレスをナタリーと選びに行ったから、今日はたくさん練習しないと……」

アテナはゆっくりとステップを踏みながら言う。その言葉通りアテナは昨日ナタリーとお祭りで着るためのドレスを選びに街に行っていた。ロネは「楽しみにしてなよ」とナタリーに言われ留守番をしていたのだが……。

「アテナ、すごいね。こんなにも踊れるようになって……」

ダンスをしたことがないとアテナは言っていたのだが、教えたことをすぐに覚えていく。ロネが未だに踊れない難しいステップももう難なくこなせるようになっていた。

「ダンス、とても楽しい。お祭りも楽しみだ」
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