俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「…と、言いたいところですが!ハンバーグはハンバーグでも、これは粗挽き肉のハンバーグ!咲哉くん特製粗挽き肉ハンバーグ!…肉汁ブシャー!で超ジューシー!赤ワインのソースでめちゃうまよー!」



ガクッとくる。

なぜ、おまえのテンションは噴水の放水のようにいつも突然なんだ!

カウンターにいる咲哉さんは「どーもねー」と、呑気に笑っていた。



急にテンションめちゃアゲとなり、ルンルンとしながらハンバーグを食べているなずな。

やはり、おまえのご機嫌を取るには肉か。



大きめのハンバーグに、横にはベビーリーフのサラダが添えられていて。

白菜の和え物の小鉢。

ご飯と味噌汁だが。

盛り付けと器がどれもオシャレで、彩りも良い。

まさにインスタ映えなカフェ飯だ。

そして、美味そう…。



「は、ハンバーグ一口ちょうだい…」

「はぁ?私の肉だぞ?一口もやらねーよ!食いたいなら注文せい!」

「………」

やはり、肉のことになるとケチくせーヤローになるな。


< 155 / 503 >

この作品をシェア

pagetop