俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
肩をガシッと掴まれ、顔をグイッと近付けてくる。
わっ!や、ヤクザに殺られる!
…しかし、怒られるのかと思いきや。
「…こうなったら、キミ!…キミ、セックスしたことあるよね?ね?まーさーか、そのきゃわゆいイケメンなお顔で女未経験なんて、ないよねー?」
「えっ…」
「もし、よかったらあのお姉さんの相手してくんねえかな?なぁ?なぁ?」
「えぇっ!」
俺が、沙羅先輩と?!
な、何でそうなるんだ!
「ホントは僕がキミを抱きたい。だけど、その気持ちを腹を切る程抑えてお頼み申してるんだよ…ね?」
ね?って…この人、今、どさくさ紛れに変なこと言ったよね?!
俺を抱きたい?…ぶふぅぅっ!
息が一瞬止まったわ!
抱くのも抱かれるのもお断りだよ…チッキショー!
「そうでやんす!…少年よ!ここは大人しく兄貴の指示に従うべきでやんす!兄貴のことは構わなくていいでやんす!兄貴はキミの裸とその下を見れるだけで、気持ちいい妄想が出来るでやんすよ!」
「は、はぁっ?!」
子分のやんす、随分爆弾発言ぶちかましてくれるな?!
とんでもない根性だ!