転生したら極悪非道な皇帝の妻になるが実は、ただのツンデレでした!?(9/29に修正済み)

「すぐに出産の用意を始めます。陛下、外でお待ち下さいませ」

「しかしユリアが、こんなに苦しがっているし
 それに手を握っていてと言われている。俺もここで出産を見守る」

「しかし……」

 もうどっちでもいいわよ!
それよりも痛いの。早く……準備をして。
 あまりの辛さでイライラしてしまった。前よりも陣痛がさらに短くなってきた。

 助産婦は、慌てて準備をしてそのまま行うことに。
私は、陛下に頼みベッドの方に運んでもらう。
 そして本格的に陣痛が始まった。

「さぁ皇后様。息を吸って……力んで下さい」

「んぐぐっ……」

 私は、力一杯力を入れる。大量の汗をかいて全身ブルブルと震えていた。
 あの男は、オロオロしながらも必死に私の手を握めてくれた。

「ユリア。頑張れ……」

「んんぐっ……」

 それから、どれぐらい経ったのだろうか。
最後に力を入れた瞬間だった……大きな産声が聞こえてきた。
うっ……産まれた!?

「おめでとうございます。元気な男の子です」

 男の子……そう良かった。
私は、ホッと胸を撫で下ろそうとしたが……あれ?
 まだ陣痛が続いている。すると助産婦が慌ててたように口を開いた。

「皇后様。大変です……まだ居ます!!
双子だったみたいです」

 ふっ……双子?えっ!?
衝撃的な真実を聞かされてしまった。
 確かにお腹も思った以上に大きくなっていたけど……。
助産婦と他の侍女達は、慌てて準備を始める。

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