転生したら極悪非道な皇帝の妻になるが実は、ただのツンデレでした!?(9/29に修正済み)

「まぁ……陛下ったら。大胆な」

「良かったですわね。ユリア様。
楽しく視察が出来たみたいで安心しましたわ」

 興奮するアミーナと違うエレンは、分かったのかクスクスと笑いながら言ってきた。
 うぅっ……恥ずかしい。
私は、恥ずかしくなり慌てて布団の中に潜った。

 何なの……あれ?まるで私のこと好きみたいじゃない。
少しずつだが意識をするようになる。
しかしそれを言葉にするには、抵抗があった……。
 意地を張っているのか、またまた意識をし過ぎて素直になれないのか分からないが。

 その日は、結局疲れてそのまま眠ってしまった。
しかし翌朝。それに対して変化が起きてしまう。
 目を覚ますとあの男は、私の隣で寝ていた。
しかも上半身肌がで……。

「い、いやぁぁっ~!!」

 私は、悲鳴と共にあの男をベッドの下に突き落とした。
アミーナとエレン。それに他の兵達は、驚いて部屋に入ってきた。
 すると下に落ちているあの男に驚いていた。

「き、貴様……人をベッドから突き落とすとは、どういうつもりだ?あぁ?」

「だ、だって上半身裸で寝ているからいいから……早く服を着て」

「服だと……?そんなのは、そろそろ見慣れろ」

 そう言うとあの男は、近づき強引に私の腕を掴もうとした。
だが目の前に来るものだからパニックになる。
 なので思わず右手で、いつものように平手打ちをしてしまった。

「もう……どうしたんですか?ユリア様。
 すでに陛下の裸なんて見ているではないですか。何を今さら騒いで……」

「仕方がないじゃない。だって急にそんな格好をしているから
心の準備が出来てなかったのよ」

 呆れ返るアミーナに私は、そう答えた。
自分でもよく分からない。
 男性の身体は、まだ慣れていないけど……確かに今さら感はあった。
 少なくても最近までは、こんなに心臓がドキドキと高鳴らなかったような気がする。一体……どうして?
 するとエレンは、あることに気づいたのかクスクスと笑ってきた。

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