一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「咲綾、なんか緊張してる?」
そんなに私の態度はわかりやすいのだろうか?
どう答えるべきかわからなかったが、私は素直に小さく頷いた。
「どうして?」
真翔さんも珍しくビールを取り出すことはなく、私と同じくミネラルウォーターをグラスに入れた。
「どうしてって……」
口ごもった私に、真翔さんは少し困ったような表情をした。
「あっちで話そう。こんな所じゃなくて」
キッチンに立ったままだった私たちは、ダイニングテーブルに向かい合って座る。
こんな風に改まって座ると、これから話し合いと言った感じで更に緊張感が高まる。
しばらく私も真翔さんも無言で、その時間がやけに長く感じた。
「何から話そうか」
何からってそんなにはなすことがあるの?
真翔さんのセリフに知らず知らず俯いていた私は、顔上げるとバチっと真翔さんの瞳とぶつかる。