一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています
「そうだ。このまま親父たちを呼べばいいんじゃないか?」
悠人さんの提案に、私は驚いて目を見開いた。
「そうね、しばらく私達もお父様たちに会っていないし」
礼華さんも楽しそうに声を上げたのをみて、私は慌てて声を上げた。
「え? でも……」
戸惑う私に、真翔さんは真剣な瞳を向ける。
「こんな大切なことをここで言うことでもないかもしれないけど、俺はすぐにでも咲綾と結婚したいと思ってる。もちろん咲綾の気持ちが決まったらでいいけど、俺の両親に会ってほしい」
「真翔さん……」
結婚まで真剣に考えてくれている真翔さんに、私は嬉しさがこみ上げる。もちろん私だって真翔さんのご両親に会いたくないわけではない。
ただ、少し急だったため戸惑っただけだ。
「私もお会いしたいです」
その言葉に真翔さんはスマホを取り出すと、お父様に電話をしているようだった。