一夜の過ちで授かったら、極上御曹司に娘ごとたっぷり溺愛されています

そんな私に構うことなくも、紹介されたその人はにこやかな笑みを浮かべた。

「大村真翔です」

大村グループの大村?
紹介された名前に私はさらに頭が真っ白になる。

あの時と変わらない、その綺麗すぎる笑顔がそこにはあり心の中はパニックだ。
私はなにかを話さなければと必死に言葉を探す。

「松永咲綾です……。あの」
聞いていた話とも違うし、辞退をするそう言わなければ、それだけを言ってここから退散しよう。
一刻も早く。
この人ともう二度と関わるわけにはいかない。

そう思いながら目の前の人に視線を向けると、先ほどと全く表情を変えることなく私の言葉を待っているようだった。

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