愛は惜しみなく与う⑤
接触
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『お母様、私もパーティーに行きたいです』

『どうしてあなたを連れて行くのよ。後継者は鈴よ?あなたは出来損ない。東堂に必要ありません』


なんでそんなこと言うんやろうな
東堂に必要なかったら、あたしは生きる意味もないんか?


『鈴ちゃんはいい子ね。さぁいらっしゃい。新しいお洋服買ってあげましたから』


なんであたしだけ

あたしが何をしたって言うんやろうか


一度だけ理由を聞いたっけか



「あんたは自我を持ちすぎてる。きっと東堂のやり方に反抗する。扱いにくいただの子供はいらない」


今でも覚えてる
その理由に納得してしまったから。

あたしは東堂にいらん


やのにあたしが今、東堂を支えてるねんで?あたしが鈴にならな…潰れてしまうんやで


自分で決めたことやけど、嫌気が差す時がある。なんでこんな人たちのために。そう思うけど

捨てきれへんかった



物心ついてから、パーティーに参加したのは数回。そしてどれも途中で抜け出してる。どうしても居辛くて

いつも志木が連れ出してくれた
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