愛は惜しみなく与う⑤
沈黙
え?
全員そう言って固まってしまった。言葉を選んでいるような、そんな感じがする
けどそこで朔が呟いた
「やっぱり…生きてるんだ」
え?
「知ってたのか!?」
「いや、違うんだ。大和が俺を動揺させるために行ってるんだと思って…忘れてたんだけど…」
ぎゅっと手を握り朔は言った
「大和とやり合った時…あの公園で…大和がいったんだ。杏の妹が生きてるって。でも俺…そんなわけ無いって…」
そうか。大和は水瀬と繋がっていたもんな。水瀬が何か言っていたのかもしれない。
そうだよな
そんな訳ないって思うよな
「志木さんの予想では、妹は死んでなくて、元からスコーピオンのサトルと手を組んでいたんじゃないかって…」
「それは…その鈴さんにとって、何か良いことはあるんですか?」
そうだな
どう考えても分からない
ただただ杏をどん底へ落としたかったのかもしれない。
全く、わからないんだ
「志木さんも、分からないって。理由を想像することしかできないって。それにどうしてサトルが杏に執着するのかも…どこで出会ったのかも…分からないって」
え?
全員そう言って固まってしまった。言葉を選んでいるような、そんな感じがする
けどそこで朔が呟いた
「やっぱり…生きてるんだ」
え?
「知ってたのか!?」
「いや、違うんだ。大和が俺を動揺させるために行ってるんだと思って…忘れてたんだけど…」
ぎゅっと手を握り朔は言った
「大和とやり合った時…あの公園で…大和がいったんだ。杏の妹が生きてるって。でも俺…そんなわけ無いって…」
そうか。大和は水瀬と繋がっていたもんな。水瀬が何か言っていたのかもしれない。
そうだよな
そんな訳ないって思うよな
「志木さんの予想では、妹は死んでなくて、元からスコーピオンのサトルと手を組んでいたんじゃないかって…」
「それは…その鈴さんにとって、何か良いことはあるんですか?」
そうだな
どう考えても分からない
ただただ杏をどん底へ落としたかったのかもしれない。
全く、わからないんだ
「志木さんも、分からないって。理由を想像することしかできないって。それにどうしてサトルが杏に執着するのかも…どこで出会ったのかも…分からないって」