愛は惜しみなく与う⑤

「杏は戦ってんだ。サトルがなんで杏を欲しがるか分からないけど、杏は戦ってんだよ！ずっと…誰かを守りながら戦ってる。

ハザマさんならわかるだろ！？助けてやりたいって俺の気持ちが！！大事なんだよ。もう俺は杏がいない日々なんて考えられない。

俺は杏を守りたいんだ。どこにも行かせたくない。サトルになんか渡してやる気なんてないんだよ！

だから……なんでもいいから教えてくれよ」



ハザマさん

お願いだから



「好きな女を守りたいって気持ち、俺は知ってるはずだったのにな。知っててお前の気持ちを無視するのは、知らない事と一緒だよな」


来い

そう言ってハザマさんはリビングをでて、自分の部屋に向かう

俺はその後をついて行った


そして見せられた1枚の写真



「サトルはこの写真をずっと持っていた。下の奴らに話を聞けば、ある計画を教えてくれた。俺が知ることができたのは、ほんの一部にしかすぎない。ただ俺はそれを聞いて、お前をあの嬢ちゃんから遠ざけたかった」


ハザマさんに見せられた写真


そこには