2度目の人生で世界を救おうとする話。前編
そして話は冒頭に戻る。
「えっと…私のせいで世界が滅んでしまったってどういうことなの…あ、ですか?」
自分の散々人生を改めて振り返った後、自称神様に恐る恐る聞いてみる。
もしこの人が神様だったら今までの私はとんでもなく失礼な態度を取っていたことになる。
「あー、そんなに改まらないでください。先程と同じで大丈夫ですよ?」
状況をある程度理解し、態度が変わってしまった私を見て神様が困ったように笑った。
そんなこと言われましても神様にさすがにあんな態度取り続けられない。私はそんなに図太くない。
「えっと、それは厳しいかと……」
「はぁ、寂しいことを言うのですね…。それではもうアナタに教えられることはないですねぇ」
「はい?」
「その態度を改めない限りアナタに教えられることはもうありません」
「なっ!?」
なんてことを言いやがる!
やんわり、それはもうやんわり無理であることを伝えれば神様は意地の悪い笑みを浮かべてその丁寧な態度を改めろと無茶を言ってきた。
無茶苦茶だ!無理だって言っただろう!?
だがしかし、私はまだ神様に教えてもらいたいことがある。
「……わかった」
本当は神様にこんな態度すごい嫌だったが、背に腹は変えられない。いろいろ、特に何故か私のせいで滅んでしまった世界についても教えてもらう為に態度を変えないことを嫌そうに私は神様に伝えた。