彼の仮面を外す時
ガラガラーと教室に着くと女の視線を感じる

その視線をプイッと無視して海の前の席に座る

「あ!!凛華どこいってたんだよ言ってけよ!」

と、プンプン怒る海

「トイレだよ、」

というとポリポリ頭をかきながら

「それはごめん!」

と謝ってくる

私は左右に首を振り

また寝る姿勢に入る

時刻は12時15分。お昼休みに入る

「さぁ!ご飯食べに行こ!」

と私の手を引き歩き出す海

海にバレないように女が足をかけてくる

バタンと転んでしまった。

海は自分のせいだと思い

「ごめんごめん、」

と膝の埃を払ってくれる

「じゃ!ゆっくり行こうね」

とそっと手を引いて歩いてくれる
< 27 / 44 >

この作品をシェア

pagetop