恋のおわり方

ごめん別れよう。
最近いとのことほんとに好きかわかんない。


夜の風が心地よくない。
月の光がうっとおしい。
虫よ、鳴くな。静かにして。

私は、二宮糸。大学生だ。
いつもこんなことを思ってるわけじゃない。
でも、どうしようもなく気持ちが沈むことってない?
私は定期的にやってくる。
そういうときは大好きなプリンを食べて漫画を読んで波がすぎてくれるのを待つ。
ただ、今回は理由がある。
振られた。別れた。

大通りから少し曲がったところが私の家で、いつもは最後の道が怖い。でも今日は怖くない。
「ただいま。」
ひとり暮らしの家だけどちゃんと挨拶はする。
夜ご飯食べないと。お腹すいてないなあ。お風呂は朝でいっか。とりあえず着替えてプリン食べよう。歯だけ磨いて、朝ごはんセットして。
もう寝るかと思いベッドに入った。23時。
漫画を読みながら寝よう。今日は何にを読もうか。あ、みんなストーリーあげてるかな。Twitterもチェックして。

......。
やっぱりダメだ。大好きなプリンの味も昨日いいところで終わった漫画も何も頭に入ってこない。
他のことをやって気を紛らわせてきたけどこういう日って昔を思い出してしまう。
だめ、考えちゃ。あ、やばい。思い出してきた。
私にとって大切で苦しい想い出を。
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