裏はないちもんめ〜禁じられた少女たちの遊び〜
エピローグ
 その日、あたしは2年ぶりに三國町の土地を踏んでいた。


 町とは名ばかりの、山に囲まれた小さな小さな集落は、あたしが中学3年生までの15年間を過ごした思い出の地だ。


 町には小学校が1つに中学校が1つ、高校が1つ。


 あたしは高校に進学すると同時に親の都合で東京に引っ越したから、町の高校には通っていない。


 ただ、小学生の3年間を共に過ごした幼なじみの命日に花を供えるため、今朝1番の新幹線で帰ってきた。


 亡くなった友達の名前は、小森新菜。


 家が近いこともあって、小学生のときは毎日一緒に登校するほど仲が良かったらしい。


 ただ、新菜は3年生のときに交通事故で死んでしまった。


 それを生き返らせようと、同じく幼なじみの光希が町のご意見番であるオババの家から「裏はないちもんめ」なんて怪しいゲームの書いたノートを持ってきたことなんかもあったけど、結局やっていない。


 だって死者を生き返らせるゲームなんて、本当にあるわけないもん。
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