甘味(短編集)


日曜の午後、晃(てる)くんの部屋で読書をしている晃くんにギューっとくっつく。

指でページを押さえながら無表情で私を見る顔はカッコいい!!


「晃くんしりとりしよう」

「牛」

もう、う、から始まってしまった!!


「し、し………しすてむ!」

「むし」


は、早いっ


「し、し、……またし?」


晃くんの腕をギュムギュムと握って考える。


「……時間切れ、罰ゲーム」


「え」
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