砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
会ってくれないか
そしてあっという間に、2か月の時が過ぎた。

「2か月も経つと、この生活も慣れてきたな。」

津田先生は、ベッドの上で欠伸をした。

先生、最初の頃は床で寝ていたんだよね。

そして私が、アムジャドのテントで寝るようになって、ようやくベッドで寝る事ができた。

夕食も、アムジャドの計らいで、豪華な食事を運んでいるというし、このままこんな暮らしが続けば……

なーんて、夢物語か。


「ところでアムジャドは、まだ来ないのか?」

土井先生が、イライラしながら、アムジャドが来るのを待っている。

「そろそろだと思いますけど。」

私は土井先生が、なぜイライラしているのか、分からなかった。

「アムジャドに何か用があるんですか?」

「ああ?おまえさんとの事だ。」
< 161 / 311 >

この作品をシェア

pagetop