《続々》俺様幼馴染の溺愛包囲網(出産♡子育て編)
結局、前任の前川先生がひと月程代理をしてくださり、なんとか養護教諭不在の期間をなくした。
本当に、前川先生には頭が上がらない。
でも、お陰で、安心して入院することができた。

入院中、亮平はほとんど自宅に帰らず、私の個室か病棟の仮眠室に寝泊まりしていた。

大部屋で良かったのに、個室に入れられたのは、そこを見越してのことだったみたいだ。

ものすごく、心配してのことだったから、私も帰れとは、強く言えなかった。正直、心強かったし。

幸い、高位破水で穴も小さかったのか、すぐ塞がり、3週間程で退院した。

それから大事にしすぎたのか、結局予定日を6日ほど遅れての出産になった。

17時間の陣痛の末産まれてきた鉄平は 3.600gの、大きめな赤ちゃんだった。

もちろん立ち会い出産。

産まれてきた瞬間の亮平の顔は忘れられない。私よりポロポロ涙を流して……ハッキリ言って号泣だ。
私の方は、出産直後だというのに、その姿を見て落ち着いてしまったほど。

まあ、すぐに後産があったからそれどころじゃなくなってたけど。

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