《続々》俺様幼馴染の溺愛包囲網(出産♡子育て編)
「下まで送るよ。」

「え?でも、診察は?」

「今日はこれで終わり。
鉄平を最後にしてたから。」

「わたしもお見送りに行きます!」

「やめてくれ。邪魔だ。」

えぇ!そんなこと言っていいの?

「もうっ!本当に先生はつれないんだから〜!」

あ、可愛いなぁ。
やっぱりちょっとモヤモヤする。

その時だった。
看護師さんがやってきて、

「藤田先生、内線入ってます。
1番、病棟からです。」

どうやら、病棟からの呼び出しのようだ。

「見送りはいいよ。早く病棟に戻って。」

「チッ、せっかくお前たちが来てるのに。」

いやいや、家に帰ったら普通に会えるじゃない。今、仕事中でしょう?

「私がお送りします!
藤田先生は病棟に戻ってください。」

え。それも申し訳ないんだけど…。

「稲森は自分の仕事に戻れ!
いつまでも外来でフラフラしてんじゃねーよ。」

「すぐ戻りますよ〜!」

なんか押し切られてしまって、そのまま会計へ。
「あ、本当にもうここで!」

「私、藤田先生の奥様とお話したかったんです。」

「はい?え、私ですか?」

「はい。どんな方か興味あって。」

そう言って、にっこりと微笑む。
うわ。やっぱり可愛い。

「そこで、少しお茶しませんか?」

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