不細工芸人と言われても
それなのに、俺はいつでもカホの前では矛盾していた。
彼女に近づきたいのか、それとも距離をとりたいのか。
話したい。いや別に、向こうが話しかけてくるなら。。。
笑わせたい。彼女の笑顔が見たい。
以前は、衣装合わせの時は、無言で変なピリピリとした緊張感があったが、今はもうバカ話をしながら笑いの絶えない現場となる。
前は、俺が意識し過ぎて、無口なのがいけなかったんだよな。
カホも、すっかりテレビの業界人は苦手だと言っていたのに、今やもう慣れたものだ。
俺は、ロケで地方に行ったり、海外に行った時には必ずお土産を買っていた。
ロケ先で、これ、カホが喜びそうだなと考えながら、隙間時間にお土産を選ぶことが楽しかった。
こっそり、仕事の合間に渡せるような小さなとるに足らないものだけど、それがせめてもの俺からのアピールだった。
でも、決して重たい思わせぶりなものは贈らない。
そして、みんなにも、キャバクラの姉ちゃん達にも配っているという体で、気軽な感じで渡すんだ。
トルコで見つけたきれいな色のモザイクのキーホルダー。
これは、カホはいつも持っているペンケースにつけてくれている。のを見た。
うん、いいぞいいぞ。 ペンケースをあけるたび、もしかしたら少しでもその時にふと俺の顔が浮かぶかもしれない。
なんて作戦だ。
日暮里の駄菓子問屋でうまい棒。 博多通りもんや会津のままどおる、仙台の萩の月。白い恋人。
この間は、湘南に行ったから、江ノ電モナカをひとつくれてやった。
カホは、ぱあっと明るく笑って、
「あ、これ知ってる!かわいい!ありがとうございます。食べるのもったいないな。
でも、いっつも残業してて高岡さんからくれるこういうお菓子重宝してます。 いっつもありがとうございます!」
彼女に近づきたいのか、それとも距離をとりたいのか。
話したい。いや別に、向こうが話しかけてくるなら。。。
笑わせたい。彼女の笑顔が見たい。
以前は、衣装合わせの時は、無言で変なピリピリとした緊張感があったが、今はもうバカ話をしながら笑いの絶えない現場となる。
前は、俺が意識し過ぎて、無口なのがいけなかったんだよな。
カホも、すっかりテレビの業界人は苦手だと言っていたのに、今やもう慣れたものだ。
俺は、ロケで地方に行ったり、海外に行った時には必ずお土産を買っていた。
ロケ先で、これ、カホが喜びそうだなと考えながら、隙間時間にお土産を選ぶことが楽しかった。
こっそり、仕事の合間に渡せるような小さなとるに足らないものだけど、それがせめてもの俺からのアピールだった。
でも、決して重たい思わせぶりなものは贈らない。
そして、みんなにも、キャバクラの姉ちゃん達にも配っているという体で、気軽な感じで渡すんだ。
トルコで見つけたきれいな色のモザイクのキーホルダー。
これは、カホはいつも持っているペンケースにつけてくれている。のを見た。
うん、いいぞいいぞ。 ペンケースをあけるたび、もしかしたら少しでもその時にふと俺の顔が浮かぶかもしれない。
なんて作戦だ。
日暮里の駄菓子問屋でうまい棒。 博多通りもんや会津のままどおる、仙台の萩の月。白い恋人。
この間は、湘南に行ったから、江ノ電モナカをひとつくれてやった。
カホは、ぱあっと明るく笑って、
「あ、これ知ってる!かわいい!ありがとうございます。食べるのもったいないな。
でも、いっつも残業してて高岡さんからくれるこういうお菓子重宝してます。 いっつもありがとうございます!」