君の好きな人が私だったらいいのにな。
『……あの。』

「は、はいっ!」

『…女子更衣室なら、ここまっすぐ行って左の階段上がってすぐですよ。』

「えっ?」

『あ、すみません、違いましたか?』


すらっと背が高くて、少しグレーっぽい目をした彼は

私の方を見て、迷ってるのかと思って、と言った。


「あ、あの、ありがとうございます、助かりましたっ…」

『それならよかったです。4限、後5分で始まりますよ。』


< 27 / 439 >

この作品をシェア

pagetop