君の好きな人が私だったらいいのにな。
「ふー、さむっ、」

『まだ2月だからなー…。…あ、』


ちょっと1回止まって、と侑は突然私に言うと

繋いでいた手を一度離してから

自分が巻いていたマフラーを私の首に巻いた。


「えっ、悪いよ。私もうマフラー巻いてるし、」

『いーから大人しく巻かれとけ。』


きゅっ、と後ろ側で綺麗なリボン結びをつくって

これでよし、と侑は笑った。
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