君の好きな人が私だったらいいのにな。
「それじゃ、また明日ね。」

『おう、』


ばいばい、と片手を上げると

なぜか侑は少し笑って

私の頭をぽんぽん、と撫でた。


「………なんか子ども扱いしてるでしょ。」

『してねーって。』


じゃあなー、と家に帰っていく侑の後ろ姿を見ながら

自分の顔の熱さを誤魔化すように、私も家に帰った。


「………人の気も知らないで、ばか…///」


侑の触ったところが

腫れて熱をもったみたいに、熱かった。

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