君色パレット


「千載一遇ってやつだな。
まぁ、チャンスなんかないが。」


お、お父さーん!?


今すごくサラッと言ってましたけど

あなたが1番ひどいこと言ってますよ?



千載一遇ってもうあたしは早起きしないみたいじゃないか!


しかも、チャンスじゃないけどとかっ…


まぁ、ホントにないけど

娘が傷つくでしょー!


呑気に新聞なんか読んでないで

娘の心の傷に気付いてあげて!




「行ってきまーす。」


さっさと用意を済ませ家を出た。


家にいると無駄な体力を使ってしまう。

突っ込み所満載で…



しかも結局誰もあたしの傷に気付いてくれなかったな。


この!薄情者めー!



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