二度目の初恋
「全く気づいてなかったんだ」

「怜奈は俺のことただの幼なじみとしか思ってないと思った。俺のこと好きならゆいぼんとあんなに仲良くしないだろうって思ったし、それに俺自身アイツのことちゃんと見てなかったから何も知らなかった」

「たかれなにとっては泰翔もゆいぼんも大事なんだよ。だから2人を傷付けないようにずっと自分の気持ちを隠して関係が崩れないように守ってきた」


まさか怜奈がそこまで考えられるヤツだったとは思わなかった。

何をやってもそこそこで、俺たちの中では1番勉強も運動も出来なかった。

だけど、俺はそれしか知らない。

怜奈の表面だけを見て中身を見ようとしなかった。

今日この一件で...いや、それよりも前から俺は怜奈を傷付けて来たんだと思う。

そう思ったら胸の奥がちくりと痛くなった。

人差し指を針で刺した時のような鈍くて微かな痛みだが、刺さったと分かるくらい確かに痛い。

この痛みは一体何に起因しているのだろう。


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