二度目の初恋
そんなことを思っていた矢先の出来事だった。


「あれ?もしかして...ゆいぼん?!」


電車を降りて改札を抜け、買い物でもしてから帰ろっかなぁとふらふらしていると、アタシの視界に黒髪の女子高生が映り込んだ。

身長は150ちょいあるくらいの小柄で色白。

それになんといっても見覚えのあるトレードマークのさらさらの長い黒髪。

アタシの声にゆいぼん...らしき人は振り返ってアタシの顔を見つめた。

アタシはずんずんと近づいていき、ゆいぼんの目の前に立ちはだかり、そして...抱きついた。


「ゆいぼんっ!ずっと待ってたよ!良かった、また会えて!生きてて良かった!」


ゆいぼんにしがみつき、人目を憚らずにわんわん泣いた。

あの日我慢した分アタシは思いっきり泣いた。

ずっと待ってたんだよ、ゆいぼん。

生きてて...良かった。

アタシは泣きながら思った。

ゆいぼんとまた会えたのだから、アタシは何があってもゆいぼんの支えになろう。

ゆいぼんのためにアタシが出来ることならなんでもしよう。

そう誓った。


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