にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光
「帰りますね…」
「…もぉ、来ない?」
後ろで
原さんが起き上がった気配がした
「…また、迎えに来てくれたら…来ますよ…」
「じゃあ、今も送らせて…
…
そぉじゃないと、もぉ会えない気がする…」
原さん
私にまた会いたいと思ってくれてるんだ…
胸の真ん中が掴まれたみたいに
苦しくなった
でも
もぉ原さんに会えなくなったら
私はたぶん
もっと苦しくなる
私の返事を聞かずに
原さんは立ち上がって
急いで仕事に行く支度をした