にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

一度だけ

お父さんが帰ってきた日に

原さんもご飯を食べに来た





私の中では原さんの第一印象は
無愛想な人だったけど



お父さんの目には
挨拶ができる好青年に映ったみたいで



「遥をよろしくお願いします」って



「お父さん、別に彼氏じゃないから…」





「家族って、いいね…」

原さんは羨ましそうに言った





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