にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

足音がして顔を上げたら


原さんだった




「美波さん…」



「ごめんなさい、勝手に来て…
なんか、あれから毎日、心配で…
仕事の帰りに来ちゃいました」



「オレも毎日、仕事帰り
美波さんの家に寄ってた…

今も行ってきた…」



原さんは少し嬉しそうだった



私も嬉しかった



原さんが毎日

家に来てくれてたこと




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