にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

チャペルの鐘がなった




義姉は旦那さんになる人と

幸せそうな笑みを浮かべてた




おめでとう




義姉に抱いた特別な感情は

すっかりなくなっていた




オレが好きだった時の義姉ではなくて

義姉のことが好きだった時のオレでもなかった




来てよかった



義姉を祝福できたこと

自分の気持ちを確かめられたこと





それから



遥を愛おしいと心から思えたこと






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