紫のスミレ
さっき振られた人…私、純恋(すみれ)です。しつこい…うるさい…そんな風に思われてたんだ…

ポタポタ…

「うぅー…」

キモイよね…こんなんだか振られるんだよね…



「ドンっ!」


「痛っ!」


「えっ?」

人とぶつかっちゃった…

「ごめっ!」

ヤバい…怖い…髪は金で少し赤が混ざっててふつーに考えたらダサいけどクリッとした目にたっっかい鼻…だらかめっちゃ似合ってる!
ピアスは…うん!ざっと数えて8個ぐらい… 片耳だけで… 宮條純恋…とんでもない人に捕まりました…

「うん?どした?」

「あっ!…ごめんなさい」

「えっ?泣いてる?…」

「いえ!じゃあ失礼します!ごめんなさい!」


パシっ!!!

「えっ?」

「黙って!口閉じて!着いてきて」

えっ?なに言ってんの?

「えっ?着いてこないの?うわぁー俺骨折れた…治療費!」

「えっ?折れたんなら病院に!」
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