その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



「楽しみだなぁ、姫野さんを独り占めできる。本当は今日も打ち上げに行かずに、姫野さんとふたりでいたいんだけどね」

「えっ……打ち上げ、嫌なの?」

「嫌じゃないけど、姫野さんとふたりきりのほうがいいな。でもまあ、みんなに伝えるいい機会かもね」

「機会?」
「姫野さんは俺の彼女だって見せつける機会だよ」

「……っ」


少し恥ずかしいけれど、橘くんは私を彼女だって思っていてくれることが嬉しかった。

私も自信を持って、橘くんは私の彼氏だと言えたらいいなと思った。


「あの、そろそろ行きますか……?」

「もうそんな時間か。
でも姫野さん、もっと甘えてくれていいんだよ」

「それ、は……また今度で!ー


今日は甘えさせてもらったため、我慢することにする。

そして橘くんと一緒に打ち上げが行われる場所へと向かった。


< 250 / 272 >

この作品をシェア

pagetop