永遠、というものがあれば
「陽菜…?」



この声…。



振り返らなくてもわかる。


「なん、で?陽斗」



私達はびっくりしすぎて、しばらく固まったままだった。



その時、風がさぁっとふいてきて、私の頬を撫でていく。



「今日は両親の命日なの」


陽斗は…少し震えてる?



「お前、もしかしてゆぅさんの…娘さん、だったの?」



ゆぅさん、



懐かしい響き。



パパが仕事の時に呼ばれてた愛称。



「父を…知ってるの?」
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