永遠、というものがあれば
「陽菜っ!携帯電源入ってる?」



ふいにかけられた親友の言葉。


「え?…あっ電池切れだ」

「も〜ぅ!携帯つながらないってカズマさんから私のとこに連絡あったよ。
近くまできてるって!」



「あ〜、どうしよう。怒ってた?」


「怒ってはないけど心配してたよ。帰ろ?」


舞は隣の藤島さんに軽く会釈をして私を椅子から立たせた。


「藤島さん、本当に今日はありがとうございました…」


名残惜しそうに言ったら、

「僕も楽しかったです。ほら黒田さんが待ってますよ」


て。



え?僕?ます?


話し方変わってない?


そん疑問を抱えながら私は舞にひっぱられていったんだ。
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